「ヒト幹細胞コスメ」原料中のEGF含有量測定試験

ヒト幹細胞コスメとは、ヒト幹細胞を培養した培地から幹細胞自体を取り除いた培養液を主な原料とし、
1~10%配合した化粧品のことを言います。
この原料にはEGFをはじめとする成長因子が豊富に含まれているため、お肌のエイジングケアに有効であるとされています。

当協会には多くの方から「本当に幹細胞コスメにはEGFが豊富に含まれているのか?」いう疑問の声が寄せられて
おりましたので、原料となる幹細胞培養液のEGF含有測定試験を行いました。

試験期間
2018年4月5日から2018年4月6日

被験物質
A:ヒト脂肪由来幹細胞培養液100%
B:ヒト脂肪由来幹細胞培養液を主成分としたコンプレックス原料

試験方法
被験物質のEGF含量をEGF測定キット(Human EGF Quantikine ELISA Kit、R&D Systems社、品番:DEG00、Lot. P162355)を
用いて測定した。
検量線のEGF標準品は、NIBSCの標準EGFを使用した。

試験結果
A:検出限界以下  (検出限界は7.8pg/mL)
B:285 pg/mL

参考値
当協会認定EGF原料:1mg/vial   
※1mg=1,000,000,000pg

結論
この結果をもとに、化粧品に配合した場合のEGF量を比較すると以下のようになります。

Aを10%配合した化粧品:EGF含有量0pg/mL
Bを10%配合した化粧品:EGF含有量28.5pg/mL
EGF協会認定化粧品:EGF含有量100,000pg/mL(0.1μg/mL)以上

以上のことから、ヒト脂肪由来幹細胞培養液を主成分とするヒト幹細胞コスメに含まれるEGFは、
EGF協会認定化粧品に含まれるEGFのおよそ3,500分の1以下ということになります。






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